2002/04/08 (月)

●田口ランディ
知らない人もいるかもしれない。
辻元と直接対比できるかわからないが、田口ランディの盗作問題が論じられている。これは辻元問題ほど有名ではないが、ネット出身の小説家の盗作問題である。

僕は新聞報道から、田口ランディが一方的に「アンテナ」「モザイク」両作品について、他人の発想を盗んで書いたものであると思っていた。
しばしばこういった報道はあるが、そのたびにそのライターについて思うのは、適当な仕事をする人間なのだなということである。
しかし、今回の田口の謝罪文、経緯説明（ＵＲＬは６日に掲載）を読むに至って、著作権法の問題はそれほど単純でないことに気がついた。
まあ、文書丸写しの場合はどうしようもないが、それ以外の場合には盗作扱いされて気の毒な場合があるということだ。
もう一度著作権関連について理解し直した方が良さそうだ。
と考えた。

そして、僕は彼女の説明で納得した。説明はかなり具体的であるし、それがうそであれば反論が容易であろうという、まともな説明であったからだ。彼女の作家生命はこれで断たれたりはしないはずである。読者が許さないだろう。

なんかしてしまったとき、アカウンタビリティの重視は最優先事項だ。と思った。
それだけ。