結婚契約?
Author: JackDaniel | Posted: 06/03/12 19:17
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実は私の属する六法事務所でも「婚姻契約書」というものを提案しており、HPにも載せてある(これは民法上に規定のある夫婦財産契約を前提としたもの)。
ところが、岡口裁判官のサイトによれば「結婚契約」というものをビジネスモデル申請している人がいる、ということだ。
そこで、私は驚いてそのサイトを見てみた。
同サイト曰く、
「特に最近では、高齢社会を象徴してか、高齢者のカップルによる結婚が大変増えてきており、福祉施設で結婚式を行うカップルもさほど珍しくない状況です。また結婚したいけど、そこまでは至ることなく、事実婚をしなければならないケースもあります。
これは、通常の法律婚によると、遺産相続の問題、介護の問題、いずれか一方の姓を名のる事等が絡んで、しかも子供をはじめ家族の理解が得られにくいため、法律婚が出来ない高齢者のカップルが多いように思われます。」
ということが書いてあった。私もそれは真実だと思う。
高齢者の再婚には遺産相続や介護等が絡んで困難が多いと言われているのは事実だ。
しかし、あたかもその解決法のようにしてそのサイトの勧める「結婚契約」というものの実態は内縁関係中に契約を結ぶ・・・というものなのである。
発想はおもしろいと思うが、上記の問題を「法律婚をしない」ということで回避する以上の効果が全くなく、セレモニーを提案しているに過ぎず、私としてはいかがなものかと思う。
内縁の権利がそれで強くなるわけでもないだろうし、サイト中の文章を読んでも「法律的効果はよくわからない」というのが結論らしく、何が言いたいのかさっぱりわからない。
つづけて同サイトは「私たちはある意味結婚契約の証人として事実上の仲人になろうとしております。法律婚でも事実婚でもこれはかまいません・・・カップルのためのプロの仲人、調整役を目指します。」
と述べており、全体の論調をみるとまるで何かの問題が解決できるような錯覚を与えるものであり、一言言いたくなってしまった。
私としてはしばられたくなければ事実婚で、「結婚契約」などというものはしないほうがよいとおもう(破綻しなければ不要だし、破綻した後ではもめ事の種になりかねない)。
そして、結婚したいけど財産関係や介護の問題があって悩んでいるなら、夫婦財産契約(登記もでき、法的な効力は明確)や、任意後見契約、遺言書の作成を通じて、きちんと問題が生じないように法的な予防をして「法律婚」をするべきと思う。
それらにふれないで結婚契約をうたうのはまるで効能をうたってはいけない(というか気持ち以上の効果のない)健康食品の宣伝と同じだと思うのだが。