高額パケット料金の真の問題点
Author: JackDaniel | Posted: 08/12/20 15:51
Category: columns | Edit | [B]
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僕はよく,
qooqle news
とか読んでいるのだが,最近のトピックで
イーモバイルは人を騙す
というエントリーが話題になっているというので読んだ。
そのエントリーは「イーモバのプランが難解で騙された,パケット代が8万円に!」などというもののようだ。
これに対して,他の方が,「これは誤解」というようなエントリーをあげている。たとえばこれなんかそうだろう。
それはさておいて,あるプランでは5000円で使い放題の定額だが,その契約をしておかないと10万円の高額請求が来る料金体系はいまどきどんな携帯事業者でも普通の話だ。
しかし,それは正常な人が正常に契約している場合,たいがい回避できるからあまり問題は生じないことになっている。なぜなら,自分が支払える限度の契約しかしないし,リスクも了解しているので異議を申し立てたりしないからである。
そうであるから,今回のような勘違いしていた場合や契約内容を十分理解できなかった場合に予想していたより高額な請求をされるとクレームが生じる。
当たり前の話である。
しかし,実はこの問題はもっと根深い。
子どもに勝手に使われたり,悪い人に騙されて自分の名義で契約させられたりして自分では回避できたはずの高額な請求がされることは実は頻繁に起こっている。
特に,犯罪に使用する携帯電話にはだまし取られたようなものが多い。
これは,みんなが余り気にしないのか,みっともないから知られないのかわからないが,消費者センターの人間や僕のような消費者弁護士であれば周知の事情である。
どこのキャリアが問題が多いかは言えないが,どこのキャリアでも起こりうる問題である。
そんな特殊な場合でも(例えば500万円のパケット代という例もあった),キャリアは簡単には減額には応じないのが普通だ。驚いたことに。契約ですから,というのだ。
これは,大変おかしな話と思わなくてはならない。本来,まともな契約をしてから使われれば得られなかったはずの異常な(明らかに異常とわかるレベルの使い方の結果の)利益を,契約通りだと言って,未成年者や学生の使用している端末から回収しようとするのである。
時間がなく,通信事業の特殊性を考慮することができないので示唆だけにとどめるが,異常な帯域使用というリスクについて,消費者である個人にリスクを負わせるべきなのか,多数の契約でリスクを平準化できる事業者であるキャリアに負わせるべきなのか,なぜ特定の料金を超えるとパケット通信なり電話なりができない契約を原則とできないのか,結論はあきらかなように思えるのだが違うのだろうか。
そして,例外的にしか高額使用ができない契約を原則とすれば,携帯電話の高額使用がなくなり,今回のようなクレームも数がへると思う(まあ,8万円を常に高額使用とは言えないのかもしれないので特約とする限度額は考慮の余地があるだろうが)。なぜできないのだろう。
僕としてはどこかで適当な高額請求の事案が有れば徹底的にキャリアと争ってみたいとは思っている。
とはいえ,これはまたもう一つ問題があって,ある程度収入がある人は面倒なので普通に定額契約をきちんと最初からするので問題になりにくい(し,犯罪者に騙される人もすくない)のだが,数千円にこだわる人は弁護士に依頼するだけの資力がないのが普通なのである。
だから,裁判にもならず,不合理な制度をキャリアも改めない。
でも,携帯電話のパケット通信の問題は社会的な問題でも有るのではないかと思うし,悔しい思いをして支払をしている人もいると思うので,費用にはこだわらず相談が有れば聞いて受任してみたい(もっとも,今回みたいな8万円程度の金額だと誰が見ても常識外れな金額とは言えないだろうから無理だろうけれど,数十万,数百万単位のものがあれば裁判で契約を争ってみて判決をとってもいいと思う)。
#実際にQ2は最高裁で負けてからシステムが変わり,今は高額請求をそもそも事前に認めた人しか使えないし使用できないはずです。