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岡本倶楽部被害者の方へ

                                                  2010年6月16日
                                                  全国岡本倶楽部被害対策弁護団
                                                  弁護団長 弁護士 青木秀樹

1 私たち弁護団は、皆様の株式会社オー・エム・シーに対して出資した預託金その他の金銭の被害の実情と株式会社オー・エム・シーその他のグループ会社の実態を調査し 、少しでも多く被害を回復するとともに、加害者たる責任者らの刑事処罰の実現のために結成されました。

2 株式会社オー・エム・シーは、すでに被害者の一部により破産申し立てが行われ本年6月10日には破産開始決定がなされ管財人が選任されておりますので、当弁護団は管財人と交渉を始めている状況です。もっとも 、同社に集められた資金の多くがすでに消費され、また名義を変更されたり等散逸している可能性は高く、その回収は容易ではないと考えざるをえません。

3 しかし、何もしないままでは、事態は全く変わりません。それどころか時間が経過するほど被害回復は困難になります。

4 一方、個別に被害回復のために弁護士に依頼され、あるいは当弁護団以外の弁護団に依頼されている方もあり、被害者のうち何名の方々が当弁護団に依頼され、当弁護団が被害者の方々の声をどこまで集約できるかは現時点では不明です。従って 、散逸した資産からの被害回復などの経費がかかり組織力を要する業務をどこまで実現できるかについては現時点では明確にお答えできません。

5 しかしながら、当弁護団は東京の三つの弁護士会の消費者委員会委員長および委員を中心とした有志によって形成されており、単に既に決定がなされた破産手続における債権届出だけでなく 、破産管財人への被害者の積極的協力により、グループの資産の回収・換金を進めてもらい、公正な配分を行って頂くことが望ましいと考 えます。

6 また更に、管財人の手続きに限界がある部分については、可能な限りグループ会社あるいは役員・オーナーらの責任を分析・追及し、加害者らが適正な処分を受けるため 、刑事告訴も検討したいと考えております。本件は、既に、警視庁が出資法違反で本年5月26日に強制捜査に着手しています。本件は、組織的な詐欺事件と考えざるをえませんので 、警視庁に刑事告訴して、早急に詐欺罪等の立件や関係者の逮捕に向けて、さらに強制捜査に着手されるよう求める予定です。

7 上記の公益的理由から、当弁護団に対してできる限り多くの被害者の参加と積極的取組を呼びかけます。