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2002/11/24 (日)

2002/11/24 (日)

合格証書
 22日から司法試験第2次試験合格証書の配布が法務省で行われている。

 双子ビル、法務省側の18階、司法試験管理委員会室とかいう部屋で渡される。大臣の部屋にはあと2階ぐらい上に行けばよいという場所、法務省の中枢?である。
 ビルの部屋の中には毛足の長い絨毯が敷いてあり、ちょっと高級な感じだった。

 僕は初日に受け取りにいったのだが、驚いたことがいくつかあった。

 一つは、合格証書を受け取るときに、係りの人に「おめでとうございます」と言われたことである。
 当たり前のような気もするが、今まで、司法試験管理委員会からは、択一に受かろうと、論文に受かろうと、なんらねぎらいの言葉をかけてもらえなかった。
 だから、あらためて声をかけてもらうと、なんとも奇妙な感じがした。
 ついに、国家からも認められたのかなぁ、という感じがした。

 そして、二つ目は、合格証書を裸で渡されることである。
 せめて、筒か、バインダーのような保護できるもの、あるいは封筒でもいいから、そんなものぐらいくれても言いと思うのだけど、ぺらっと一枚、紙を手渡されただけだった。
 手ぶらできた人は、その紙を手で持って、そのまま帰るのだろうか。

 さらに三つ目は、今年から?合格証書がすごーく情けないものになったということである。
 僕は昔のA3ぐらいの大きさの、毛筆で書かれた立派な合格証書を予想していた。
 が、なんと、今年からはA4の紙一枚に、すごくちゃちな感じで印刷された、たんなる「書類」に変わってしまったのである。
 もちろん、五三の桐紋はついており、政府の公的な証書であるということは示されている。だが、非常にがっかりな感じの紙なのである。
 発行者も、司法試験管理委員会の委員長(名前を知らない)が書かれているだけで、なんか拍子抜けである。どうせなら、法務大臣とか、総理大臣とかのサインぐらいほしかった。
 もっとも、中立な機関であるはずの司法試験管理委員会であるから、そのような大臣の署名があったらおかしな事なのかもしれないが、なんとなく残念だった。

 だが、最後、四つ目は、合格はがきを見せるだけで、いつも入れなかった、法務省の奥まで入れたことである。少しだけ、感動的であった。もちろん、修習生バッジをもらえば入れるのかもしれないが。一つ目にも書いたが、なにか、認められたこと、それ自体が嬉しかったに違いない。


 ま、結果的にはくだらないことしか考えなかった。
 一番大事なのは、この合格証書のコピーを期日までに送らないと、研修所に行けなくなると言うことである。

 僕はその日、帰り際に、コンビニでにやにやしながらコピーをした。