2003/04/21 (月)
●涙の東武東上線特急列車 昨日は遅くまで起案(ここでは刑事裁判判決の練習みたいなもの)を仕上げていたので朝ぎりぎりで家を出る羽目に。
しかしながら,池袋にはなんとか間に合いそうな時間につくことができた。
そして,東上線のホームに滑り込んで,9時15分の列車に飛び乗った。結構どきどきしていた。
「間に合った。よかった。」
何しろ,今朝は自宅起案の提出期限の日。
自宅起案提出日に遅れると,自宅起案をやることとされている日に休んだことになってしまうので(注1),今日遅れることは二日分の休みになってしまうのである。
ほっとしてそのまま電車に乗って眠り込んでしまった。
「・・・はっ!」
気づくと,成増の駅をすぎたところである。次は到着駅の和光市駅だ。
寝過ごしたわけではないらしい。よかった。
・・・ところが,結局本日時間までに私は研修所につくことはなかった。「特急」電車は呆然と窓の外を見ている私をよそに,池袋から20駅以上先の川越駅までノンストップで走っていったからだ。
そう。間違って乗ってはいけない「特急」電車に乗ってしまったのだ。
東武東上線は,普通,準急,急行,特急が池袋から出ているのだが,特急だけは川越まで直通なのである。
これに乗ると,引き返してくるのに30分以上かかる。
結果として,昨日の起案の苦労も水の泡となり,時間外提出の憂き目にあってしまった。まあ,前期だから成績も残らないし,致命的ではないのかもしれない。しかしがっかり・・・とほほ。
その後,なんとか30分遅れで授業に出て,本日の任務をこなして帰途についたのだが,帰り際には,
「明日からは早めに家を出るようにしよう」
と心に固く誓ったのであった。
(注1)自宅起案というものがあり,その日(時間)には研修所にいる必要がない(帰ってよい,またはこなくてよい)。しかし,課題として起案を提出させられるため,結局その分の起案をどこかでやっておかないとぎりぎりになって終わらなくて泣くはめになる。
そして,これらの起案は(自宅起案に限らず課題すべてだが)研修所の成績として残り,検察官は上位2分の1,裁判官は上位3分の1の成績を要求されるため任官,任検志望者はそれなりにがんばる必要があるのだ。
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