2003/04/27 (日)
●鈴木書店にて 研修所にはクリーニングショップやコンビニ風売店など、生活に便利な店がいろいろある。 まあ、入寮者ではないとすべてを利用すると言うことはないのだが、本屋さんには入ってみたいと思っていたので、先日覗いてみた。 さすがに法律関係の本、素人向けから実務家向けまでかなりの冊数がそろっている。 私はその中で捜査機関用の本、「〜一〇一問」シリーズ(立花書店)に目をとめた。 「右翼・極左一〇一問」「日本共産党一〇一問」などがならんでいる。 やはり警官ってこんな風に見ているのかな?と偏見がばりばりはいっているこれらの背表紙をながめ、比較的まともだろうと思われる、「犯罪捜査一〇一問」という本を手に取った。 Q「勾留は逮捕しないでできますか?」 A「できません。逮捕前置主義・・・云々」というような、法令に疎い警官向けの本である。 まあ、法律の部分は修習生が読む本ではない。 しかしながら実務的な捜査の方針というか、常識みたいなところには参考になるところがたくさんある。 たとえば、取調べの心得、みたいなところに、否認する被疑者に対する心構えがかいてあった。 「頑強に否認する被疑者に対し、もしかすると白ではないか、との疑念をもってとりしらべてはならない。被疑者は我々の心の中をするどく読むのであって、すこしでも疑いを持っていると、絶対にしゃべらないのだ」 これをみると、取調べの時にいくら弁解しても無駄なことがよくわかる。 私は警察官であっても、取調べ時には、もしかするとやっていないのではないか、と思いながら取調べするのかと勘違いしていた。 しかし,取調べは、やったかやっていないかを調べるものではないらしい。
とにかく自白させるためのものなのだ。
捜査実務の現場は厳しいものらしい。捜査官にとっても,被疑者にとっても。
私に取り調べなど,できるのであろうか?
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